今日は、体育祭。
アナウンス「次は借り物競争」
そう、体育祭は運動部の得意分野。でも私は苦手。運動部でもないしそこらの女はみんな学校1モテる坂田に釘付けだ。私は、女みたいに群がるのが好きじゃない。別に坂田のことが好きなわけじゃないけど一般男性と比べればカッコいいくらいだと思うよ。
そして、次は借り物競争。借り物競争にはあの坂田が出るから女たちは前に集まる。私は、興味が無いので隅で日光が当たらないところで寝ることにする。
借り物競争は走者に紙が渡されそれに書かれたものをマイクで言うと言う仕組みだ。
私は、寝るにも寝付けなかった。
それから第3走者まで行き最後の走者だ。最後の走者には坂田がいる。だから、女は
なんて、思うけどたまに羨ましいと思ってしまう……自分がバカだと思う。
きゃーー!!なんて聞きたくないからイヤホンをし、音楽をガッツリ聞き始め目を閉じた。
すると、
イヤホンからでも遥かに越える黄色い歓声……。
私も何があったのかと素直に気になってイヤホンを外した
『大切な人』かぁ……。選ばれた人羨ましいなぁと不意に思ってしまった。
でも、坂田のことだから見に来てる家族を選ぶんだろうなと思った。だから、再度私はイヤホンをし目を閉じた。
それから、数秒経ったときだ
トントン……
あ、もしや先生かなぁ。と怒られるのかなって思い恐る恐る目を開ける
私に手を差しのべてる
そう言うと『大切な人』と書いてある紙を見せてくる……。
私は、混乱で何も分からなかった。でも……
グイっと私の腕を引き
もちろん、周りの女子はショックを受けてる。男子たちは少し悔しい顔してるのは勘違いなのだろうか
いつの間にかゴールしていた
改めて考えればそこらの女子を連れていくよりは私を使った方が楽だから私だったのかと思うとなぜか辛くなる……
少し期待した私がバカみたいじゃん。
そう思っていると後ろから女子が走ってきた。私は、それに巻き込まれ坂田を囲む女子たちの外に出された。
うまく利用されたのならいいか。と思いながら私は、自分の教室に行き窓からグランドを眺めることにした。
ガラガラカラ
私の席と坂田の席は真逆の位置にある。坂田の席は窓側にある。窓を眺めるには丁度いいもんねっとわたしの心のなかでそんないいわけを考えながら坂田の席に座った。
それから40分以上が経った。
アナウンスは『最後のプログラムは選抜リレーです。』と言う
そう思う。寝たいのに寝れない。眠たいに代わりはないのだから目を閉じて机に手を枕がわりにしてそこに頭をのせた。
坂田side
あなたどこ行ったんだろ。でも、最後の種目だから集中しないと
俺は、一段飛ばしで階段を上がった。
ガラガラカラ
誰もいないと思ってた俺は、あなたがいることに驚いた。しかも俺の席。
俺は、ロッカーからハチマキを取り。帰ろうとした。
でも、俺も男だ。俺はあなたの近くに寄り
寝てるからいいよな。なんて……
したあとになって気づく何をしているだと……。すると、
ギュウ
と俺の腕が締め付けられる
あなたは、怒っている様子だけど顔は真っ赤っか。でプクーと口を膨らましてる。
俺は、さっきの行動を振り返ると相当なことをしたことを改めて気づかされる。そう思っていると俺も自分でも分かるくらい顔が真っ赤になる。
俺は、謝るしかなかった。
思いがけない言葉に変な声が出てしまう
あなたside
こいつは何をいっているのか……
私をキスで封じ込める。なんて、やつだ。
おかしいでしょ。と思い私は、窓側を向いた。
そうだ。坂田の前では気を抜いてはいけなかった。思いっきり後ろからバッグハグでロックされたあと耳を襲われました
そして、私はその驚きで坂田を押し倒し坂田の上に私が乗っている状態。
私は、立ち上がろうとするけどハグでロックされてて立ち上がれない
どんな発言よ。
と冷たく返す。
正直になれば好きだと思う。でも小馬鹿にされて終わりそう。だから怖い
あーあ、その瞳にどんどん引き込まれていく。もう、罠にでも引っ掛かってしまえ……
坂田はビックリしてる。遊びだったのかな。すると、ギュウ
抱き締めながらそう言ってくるキミはズルい。
私がそう言うと満足そうに坂田は立ち上がり私の腕を掴んだ。
そういった坂田の顔はマジの方だった。坂田となら抜け駆けしてもいいかも。
と思った自分はバカだ。そして、
と答えた。そして、私たちは校舎の裏口から出て抜け駆けをしたのだ。
ある意味深い思い出に残る抜け駆けだったようだ。
『完』
――――――――――――――
投稿高頻度が落ちててすいません🙏
リクエストの方はまだ制作中なので少々お待ちください。
みなさんは、体調は崩してないですか?ライブもなく中々推しに会えない分寂しい気持ちもあると思いますがみんなで乗り越えましょう✨
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。