第9話

1%
767
2021/03/02 05:10
あなたside


今は色んなことをしてくれている花江さんだけど手を差しのべてくれなかった。けど今は違う。色んなことをしてくれている。それも今のうちだけ、嫌になったらすぐに突き放すから、何回も見てきた。きっと明日には嫌になって私を突き放す。
花江夏樹
あの、この事って家族の人達って知ってるんですか?
あなた
家族……そんなの居ないよ、お父さんもお母さんも。私にはお兄ちゃんが居るらしいけど顔も見たことなくて、結構優しかったらしいですけどね……
花江夏樹
そっか……
あなた
なんでそんなこと聞くの?別にいいけど……
花江夏樹
__
あなた
何か言った?
花江夏樹
ごめんね、辛かったね。


辛かったねって何がわかるんだよ……
何も知らないくせに
花江夏樹
……俺もう寝るけどどうする?寝るんだったら俺のベット使っていいから、
あなた
ソファーでいい
花江夏樹
ほんとに?
あなた
うん


なんでベット貸してくれたりするんだろ……
花江夏樹
俺、明日早いから。おやすみなさい
あなた
おやすみなさい








夏樹side


朝ちょっと早めに起きちゃった……
どうしよっかなあなたの歌い手名さんはまだ寝てるっぽいけど
花江夏樹
みそ、こんぺい、おはよ。今日はあなたの歌い手名さんのことちゃんと見ててね。一緒にいてあげるんだよ。じゃ行ってくるよ


みそ・こんぺい「にゃ~」


テーブルに手紙を置いておき、家を出た。

嫌だったら家から出てっていいって言ったけどほんとに出ていったらどうしよ……

いけない、いけない、今は仕事に集中しなきゃ!
考えるのは後にしよう

プリ小説オーディオドラマ