その後私たちはお店に行って布団や服、食器などを買いに行った。
私の持ってる荷物といえば服くらいで、片手は空いている状態だ。
しかも段々と気持ちが悪くなってきているし、人も増えてきてる気がする……
ここで休んだら楽しそうにしてる花江さんに迷惑がかかって、見捨てられちゃう
フラフラする……視界も霞むし、もう歩けない
私はその場に立ち止まり座り込んだ
花江さんは私を近くにあった椅子まで誘導してくれた。
迷惑かけた。最悪……これで私は捨てられる。
やっちゃった、行かないでなんてまた迷惑かけた。もう嫌……
花江さんは嫌な顔をせず私の隣にいてくれた。
それから10分程休憩をし、だいぶ体調は良くなって歩けるようになった
その後花江さん家に着き、ご飯を食べているとインターホンが鳴った。
その音にびっくりし、肩を縮めていると花江さんに笑われた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。