第43話

皐月くんの本当の…
ブレスレットは するりと解け

カチャリ…と音を立て床におちる。
















そして腕の中からまたボボンと音と共に煙が出た。










師走 和佐
…ッ












皐月くんは頭を手で抑えるかのようにしている。









秋葉
なんだ…思ってたより、ずっと可愛い






そこには2つの尻尾しっぽをゆらゆら揺らし

耳はさっきより伸び、口の隙間から鋭い歯が見えた。









でも、私が思ってたより…ずっと怖くなかった。










皐月 伊吹
っ、え?
皐月 伊吹
ほ、ほんと?




皐月くんは ほっとしたような顔をして

へにゃっと笑った。
















いつもの大人っぽさが消え、まるで幼い子のような顔をしてる気がする…。



まぁ、動物の顔と人間の顔だと違うんだけど…。












秋葉
ほんと





そう言って私は笑いかけた。



そしてしばらく、私は皐月くんを腕に抱えたまま。



二人で話し始めた。

























気がついたら、窓から差し込む夕焼けが

暖かくて優しい光が2人を包み込んでいた。