第13話

故障したスプリンクラー
今日は つくづく運が悪いらしい。


たぶん、今頃 家に着いていただろう。






霜月 美里
金原さん、そっちは出来た?
秋葉
うん!ごめんね霜月くんまで…





実はあの後、私が先生に捕まってホッチキス作業をすることになってしまったのた。





それを霜月くんまで手伝ってもらっちゃって
本当に申し訳ない。




霜月 美里
いいよ、クラスのことだし



そう言うと、僕 学級委員だしね

と続けて言った。












本当に優しいと思う。








たぶん、こういう人のことを
非の打ち所がないって言うんだろうなぁ。








そんな時、事件が起きた。










ザ…シャー!








火事ように付けられていた
スプリンクラーが動き始めたのだ。



秋葉
う、わぁ…え?!



つ、つめた…。




放送で場所によってスプリンクラーが故障したらしい。










どうしてそうなるんだか…。





秋葉
故障だって、良かっ…ぇ



故障だって、よかったね

と言おうとしたけど、思わず声が引きとまる。












なんでって?




だって。















霜月くんを見たら…


秋葉
ぇ、兎の耳…?





霜月くんは慌てているのか
私の声が聞こえてないみたい。










耳がピンピンとたっている。










あれ、でも耳が立ってるのって緊張とかだし

兎って水を嫌うんじゃ…











上手く状況判断出来ないけど


もしかしたら…!





















そう思って、霜月くんを抱きしめた。



そしたら、もっと驚くことが起こった。
















霜月くんが完全に兎になってしまったのだ。







秋葉
し、霜月くん!ちょっとごめんね





そう言って水が当たらないように抱きしめた。













しばらくしたら、スプリンクラーも止まって。




霜月くんも話し始めた。
















まぁ…兎のままだけど。





霜月 美里
ごめんね、金原さん驚かせて
霜月 美里
その、戻るの時間かかるからこのまま帰ってもいい?




たぶん…説明は後でするから。


僕からじゃなくて師走が…そう言って歩き始めた。












とは言っても、荷物が持てないから私が持った。




兎になってしまったせいで制服も荷物に入れることになっちゃったけど。





















兎になった霜月くんは表情が分かりにくいけど


なんだか、すごく寂しそうな顔をして見えた。