前の話
一覧へ
次の話

第54話

たどられる記憶
トンネルの中に入ると




まるで自分を守るかのように










丸く…丸くなっている。




1匹の猫…ううん












皐月くんが


そこにいた。
















私は皐月くんの方に行こうとしたら





足音がトンネルに響いた。









その音に驚いたのか皐月くんは
体を揺すって立ち上がる。






こんな冷たいひんやりしたコンクリートのトンネルで皐月くんは何を思ってるんだろう。












私は昔の記憶を頼りに話し始めた。




覚えてないはずの記憶を…。












でも、この時には気づかなかった。


私が知らず知らずに話していたなんて。