第20話

目をつぶると…
家に着いて自分の部屋に行く。

バックは無造作に部屋に置く。











朝、布団を片付けるのすら忘れていたから。

布団も敷きっぱなし。














まだ、お風呂にも入ってないのに布団に横になる。











クッションを抱き寄せ、目をつぶると思い出す。













あの後バイトでのことを。
























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数分前。



皐月の母
帰宅しましたわ
皐月の母
あら、秋葉さん この子達どうでしたか?




この人が私のバイトの依頼人。



どっちの母親か分からないけど…。



秋葉
とても良い子達でしたよ
皐月の母
そう、






本当に良い子だった。




昼ごはんや夜ご飯の手伝いもしてもらって
一緒にゲームとかして本当に楽しかった。













そう思って文月くんと皐月くんを見た。







2人も笑ってくれてるんじゃないかって

笑顔なんじゃないかって思ったから。

















でも…2人は怯えた目をしていた。



そしてその怯えた視線は私ではなく、依頼人。















2人のどちらかの母親に向けられたものだった。
















今思うと不思議なことはいくつもある。






中学3年生で遊ぶ相手を雇ってるとこ。

2人は右手首に何か付けているとこ。














秘密を抱えると色々あるのかなって思ってたけど
今の反応からして違うと直感した。


















ねぇ、2人は何を思ってるの?

なんで怯えているの?














聞きたいことはいくつもあったけど


声に出さずに飲み込んだ。














今はまだ、私は聞ける立場じゃない。









だから、2人がなんでも、話せるような…

そんな存在になりたい。