You×🐤
日曜日の午後、うちの花屋に天使が来る
そして今日、その天使に僕は告白するんだ_
君に似合いそうな色とりどりの花
そして僕の想いを詰め込んだ花言葉
気に入ってくれるかな_
きっと大丈夫。うまくいくさ
落ち着け、僕
🐤「スゥ…ハァ」
よし、いくぞ_
🐤「…あの、すみません」
あなた「は…はい?」
そう言って振り向いた君はここにあるどの花より綺麗で可憐で…まさしく天使そのものだった
そんな君に僕はドキドキする
🐤「す…好きです!付き合って下さい!お友達からでもいいので!」
あなた「え…、………は…」
「は」?!
その続きはもしかして…!!
ガラッ
👵「ごめんくださ〜い」
その時タイミングよくお客さんがいらした
もう…!せっかくの返事が!
↑お客さんには親切にだよ、ジミンちゃん((
👵「あら、あなたちゃん」
あなた「あ、おばさん。こんにちは!」
何だ、知り合いか…
天使の知り合いなんて…羨ましすぎる!←
👵「あ、そういえば学校の方はどう?確か春から中学校に行ってるのよね?」
え…“中学校”?
中学校だって?!
あなた「あ、はい。楽しくやってます」
👵「あら、良かったぁ!」
中学校に通ってるってことはこの人…この子は中学生…?!
👵「じゃあ私、仏壇の花見てくるわね」
あなた「はーい!」
ま……まじかー…🙃
あなた「っと…すみません、話の途中d…」
🐤「…ごめんなさい。さっきのは忘れて下さい。中学生とは知らずに…」
あなた「えっ…」
🐤「10も違うおじさんにこんな事言われて嫌だったでしょ…?」
凄く大人っぽくて、てっきり大人かと思っていた。まさか中学生で僕と10歳も違うなんて…
あなた「それは違います!」
🐤「…ハハ、違わないですよ」
あなた「いえ、その…」
🐤「出来れば全部忘れてこれからも来店していただければ…」
ああ、さようなら
僕の恋心_
あなた「だからッッ!私、教師の方です!!」
いや、そっちかーい(白目)
あなた「だ…だから付き合えますと言うか…。私こそあなた目当てで通ってましたと言うか…」
🐤「えっっ?!」
これは天使に恋した僕が見事に恋の花を咲かせたお話です_
NEXT_
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。