晴人さんは先輩にメイクをされてて
わたしはもう
ジュキヤさんのメイクを終わらせるところだった。
さっきまで、笑顔でわたしに世間話をしてくれてた
ジャキヤさんの表情が消えた。
あ…ほんとだ…よくよく見たら塗ってる。
ジュキヤさんはニコニコ話してくれたから
初めて怒られた気になってしまった。
すると、晴人さんがジュキヤさんの方を見た。
マネージャーさんが慌てておにぎりを持ってきた。
あれ…お腹空いたのかな…
ご飯足りなかったかな…
…じゃなくて…やっぱり晴人さんって優しい。
再び空気が明るくなった。
わたしは、ふと晴人さんの方を見ると
晴人さんは、優しい微笑みで
わたしを見ていたから、目が合ってしまったのだ。
多分、それを先輩が見ていたのだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。