前の話
一覧へ
次の話

第7話

流れ星の贈り物
19
2018/08/20 14:30
おい、大丈夫か?
陽葵
大丈夫なわけないじゃない、理解できないよそんなこと。
お前が認めないと成仏出来ないんだよなあ…
陽葵
私が認めたら、もう丞とは話せないの?
そりゃ俺は生きてるからな
陽葵
丞が死んでるってことは無いの?
お前さらっと酷いこと言うな笑
陽葵
ご、ごめん、でももっと話していたかった。けどこれは流れ星からの贈り物だったんだね…。
俺もお前が生きてるんじゃないかって一瞬錯覚した。死ぬほど嬉しかったんだ。
陽葵
え?なんで?
俺はお前が好きだったんだ。大好きだったんだ。
陽葵
も、もう、過去形なんだもんね………
当たり前だ、死んでるやつにこれ以上恋心抱いても辛くなるだけだからな。
陽葵
そっか、そーだよね、ごめんね丞。
でも、お前に恋してよかった。また最後の夏にお前に恋してよかった。ありがとう!
陽葵
最後の夏に私に恋した?
お前のその笑顔にまた恋した時を思い出した。旅立つ瞬間を見れることに感謝する。
陽葵
ねえ、そんなこと言わないでよ、嫌だよまだ行きたくない。
時間がもうないんだ。
陽葵
分かった…………………………。
丞、私貴方に愛されててよかった。ありがとう。
すっと消えていった。その姿はとても綺麗で誰よりも美しかったと思う。
丞は空に向かって叫ぶ。
お前にまた来世で恋するからなー!!!!!恭介になんか負けねーぞ!!!!!
流れ星は時々贈り物をしてくれる。日頃の行いによって、感謝をしてくれる。
流れ星の……贈り物……か……
意外と残酷なのかもな……
人によって感じ方は違うかもしれないけれど、貴方は読んでいてどう感じましたか?最高の贈り物でしたか?それとも最悪の贈り物でしたか?

プリ小説オーディオドラマ