〜 流川先生 side 〜
中3だったあの日から4年がたった。
俺は高校を卒業し、大学受験に追われる日々を乗り越え、試験が終わって今は束の間の休み。
明日には大学の合格発表がある。
国語は満点な自信があるが、英語の出来が悪い様な気がする。
3月7日_____________
今日は早く起きちゃった。
準備をして大学に向かう。
先生になりたいと思い、頑張り続けた。
あの日を忘れたことは1度もない。
でも__________________。
神様は味方になってくれなかった。
はやる気持ちと緊張をよそに、俺は視界が真っ暗になった。
数秒遅れて_____ドンッと何かがなった。
俺はそれが何か理解する前に意識を失ってしまった。
目が覚めたらそこは白いベッドの上だった________。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!