第15話

〜花びらが十三枚〜
640
2020/08/17 02:00
日向 翔陽
桜下さん!!
日向 翔陽
見てほしいのがあるんです!!
あなた

元気いいね。
見てほしいのって?




東京遠征から帰ってきた2人は

元気に桜の木の下に来た。


この様子だと仲直りはしたのだろう。

影山 飛雄
体育館に来てほしいんスけど…
あなた

え、体育館?

日向 翔陽
はい!!


うっ、、

日向くんが凄いキラキラした目で

見てくる……!


辛い……!!←

あなた

あー……っと、ここじゃ、だめ?

日向 翔陽
?いいですよ!
影山 飛雄
じゃあボール持ってくるか
日向 翔陽
影山!どっちが早いか競走な!
影山 飛雄
あ!?待て日向ボケェ!!


微笑ましい…。





"……ここじゃ、だめ?"



夜以外は桜の木の下しか

居れなくなった。


陽の光に当たると

身体が透けるようになった。


陽の光に当たると

存在を認識されなくなった。































"……ここじゃ、だめ?"



それは、せめて、

2人にだけは、





嫌われたくない、


存在していたい、


そんな想いから出た言葉だった。





















__2日前


桜の葉の影から手を出した。


指先からだんだん透けていった。


瞬間、

怖くなった。



自分の存在がなくなることが。



2人から俺の存在がなくなることが。





こんな俺をあの人は

臆病だと笑うだろうか。






………………………………………………………………
作者コメ🌸

(ノ)・ω・(ゞ)もちもち

こんにちばんわー!

今回はちょっと長い…?

影山くんとひなたんが尊すぎて息できない。苦しい((
2人とも私に人工呼吸をしt((殴殴殴殴殴

プリ小説オーディオドラマ