暗闇の中君はいつしか消えてしまう
嬉しいということも悲しいという感情も
消されてしまいそうな心の奥
永遠に続くあの空のように
吸い込まれていく君の心
たとえ苦しくても
たとえ怖くてもその手を離さないで
確かな温もりがまだそこにあるから
諦めないで進むんだ
いつしか雨で君の道が塞がれてしまった
ずぶ濡れで空を見上げるしかできなかった
この手とこの足で
何か出来るのだろうか
雨のようにこの地に吸い込まれていく
たとえ自分の道が拒まれたとしても
その壁を乗り越えることが出来るんだ
誰だってできないって言っちゃうけど
本当は壊すことだってできるんだ
もしも君の道が見えなくなっても
私が手を差し伸べるから
こんな雨なんて暗闇なんて
全て忘れ去ろうよ
晴れた空輝く未来を
一緒に探そうよ
例えなかったとしても
一緒にいられればいいよね
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。