いつも見下ろすグラウンド

いつも目にする彼の姿

楽しそうに笑うあなたの横顔が

とても好き


届くはずのない彼を見下ろす教室で

いつも見とれながら眺める

ある日一瞬だったけど

目があって

私の心臓は破裂しそうでした

帰り道彼から声をかけられ

いつも見ていたよねと


話せるはずのなかった先輩に

精一杯の勇気で喋ったよ

いつも見てたよ君のこと

ここからのスタートライン


仲良くなったある日

彼は引退の部活の大会があるんだと

見に来てくれるかなと

照れくさそうに言ってました

もちろん見に行くよ

応援するからね

だから私のことだけ見てよ


大声で彼に向けて

精一杯の応援をしたよ

彼は私の目を見て微笑んでいたよ

今から決意するんだ


大会で優勝した彼と一緒に

帰る道のりが記念に残ればいいな

ここからがゴールライン


私は突然立ち止まり

彼が声をかけたその一瞬で

言ったんだあの言葉を

彼は顔を赤く染めていたよ

「先輩！好きです！」