とりあえず楽屋まで戻ってきたけど…どうしてだろ、涙が出そう。誰も信じてくれないなんて…
大毅「…あなた?」
あなた「しげ…照史…どうしたん?」
照史「お前やってないんやろ?」
ここでやってないなんて言ったら山本さんが言ったようにジャニストに迷惑かけちゃうよね…どうせそうなるんならやったって言った方がいいか。
あなた「……やったよ。確かに押したよ。それがどうかしたの?」
照史「…じゃあなんで逃げ出したりしたん?怒られたくなかったから?」
あなた「うん。」
照史「なんでそんな平然としてられるん?人怪我させとるんやぞ!悪いと思わんの!?」
あなた「…」
ごめんね。照史。私迷惑かけたくないんだ。怒らせてほんとごめん。
大毅「照史それは言いすぎやろ。」
照史「認めてるんやったらそれはホントのことやろ。本人が反省してないんやったらもう話にならんわ。」
バタンッ
大毅「照史!」
あなた「その程度のもんやったんやな。ジャニストの仲は…」
大毅「お前何言って…」
あなた「だってそうやろ?嘘ついてるのも見抜けないんやろ?なんでなん?なんでこうなるん?嘘って見抜いてくれる思ったのに。確かに正直に言えばよかった話やけど迷惑かけた無いねん。しげ。ほんまごめんな。こんな私がこのグループにいて…」
大毅「大丈夫や。俺がついてる。みんなに分からせてやる。だから安心しい」
あなた「うん…」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。