私、文音!ピチピチの23歳!
そんなくだらない1人ツッコミをしながら私はカレンダーを見る
そういえば今日は何にも用事がないな
あ〜あ〜図書館行き過ぎだよねwそろそろ司書さんに顔覚えられたもん
それに先輩からも「それだから彼氏できないんだよ」って言われたからねぇ
もう図書館が彼氏でいいよw
よし!郵便受け見に行こっと
ガチャガチャと郵便受けを開けていくと中からゴトンと分厚い本が落ちてきた
その本は真っ赤で綺麗な装飾があって…その本を拾うと表紙に私の名前「文音様へ」と書かれている
そして何処か威圧感があった
私は…その本から…目が離せなくなってしまった
本を開くと綺麗な館のイラストがあった
さらに隣のページには渦巻のイラストがありその二つの絵にも目が離せなく『吸い込まれそうだった』
あれ…意識が…無くなって…待って…いや…だ…よ
そんな意識がなくなっていく中でもこの本は離したくなかった
そう笑ったレターの声は文音には届かなかった
キリトリ
いやシリアスな雰囲気どこいった
それは頑張れ
こいつ唐突に終わるな
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。