第3話

#4 〜里親〜
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2020/08/17 06:45
ころんside
先生
先生
ころん、あなたの里親が決まったわ。
先生から肩に手を置かれ言われる。
ころん
親...?
あの男性の方?
でも、あんな態度を取ってしまったし
それは無いはず...
ななもり
君、ころんくんって言うんだね。
俺はななもり。なーくんって
呼んでくれると嬉しいな。
じゃあ、帰ろうか。
『帰ろうか。』その言葉を
聞いた途端何かが込み上げてきた。
待っていた言葉。1番聞きたかった言葉。
そっか...僕は...
ずっと、待っていたんだ。
希望も、感情も、笑顔も。
ないようで本当はあったんだ。
ころん
はいッ...グスッ
ななもり
それでは、先生。
ありがとうございました。
ころん
少し、待っていて貰えますか...?
そう言うと、ななもり...さん?
は、何かを勘づいたように頷く
ころん
先生!
先生
先生
ころんくん...
ころん
先生今までありがとうございました!
大好き!
先生
先生
えぇ、また立派な大人に
なったらここにおいで
ころん
はいッ!
そう話すと、ななもりさんの所へ向かった。
ななもり
もうよかったの?
ころん
はい...
ななもり
そうだ、帰りアイス食べる?
ころん
あいす...?
ななもり
そっか、知らないのか!
アイスって言うのは、
冷たくて甘くて美味しい食べ物だよ♪
ころん
た、食べてみたい...ですッ!!
ななもり
うんうん、食べてみようか。
そう言って、ななもりさんは僕に手を差し伸べる
ころん
...?
ななもり
手、繋ごう♪
ころん
はい!
僕達は手を繋いで帰った。
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