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第1話

出会い

いつも通りかかる、町全体の景色が見える小さな広場。
放課後、そこに行けば必ず君に会える。
君は、微笑み、みんなが瞬きをすれば、消えてしまう。

綿雲のような存在だった。

─────
───
天神 翔
わぁ…綺麗な景色だ…
天神 彩華
お兄ちゃん!あそこが私たちの家だよ!ちっちゃく見える……
天神 雅
引っ越してきて正解だったかな?
雲島 晴
天神 翔
…?
天神 彩華
ん?どしたの兄ちゃん
天神 翔
いや…なんでもない
いつの間にか、少女が現れていて、妹と話すと、少女はいなくなっていた。
天神 翔
(なんだったんだろ?)
─────
───
先生
転校生の、天神 翔さんだ。皆、仲良くするように。
天神 翔
よろしくお願いします
生徒たち
よろしくお願いしまーす
先生
じゃあ…あの席に座ってくれ
天神 翔
…あ、はい
雲島 晴
…ふふ
あの時の少女が、僕の隣の席にいた。
あの時と同じように、微笑んでいた。
天神 翔
あ…え…
雲島 晴
まさか、同じクラス、隣の席になるなんてね…。
天神 翔
そ、そうだね…。
雲島 晴
じゃ、これからよろしく
天神 翔
えっと…よろしく…!
驚いた。

あの時の無邪気だけど優しい微笑みが
また自分の瞳に映ったのだ。