第48話

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2020/08/27 08:37

.......ここは.......

霞む目をよく凝らしてみると見えてくるのは

.......ヴィラン....。

そして隣には爆豪君.......!?

ト「あぁ!あなたちゃん!起きたみたいですよ!」

一斉に私に視線が集まる。

荼「.......起きたか」

死「これぇ見ろよ」

ピッとテレビの電源が付いて

『.......!』

そこには消ちゃんと校長先生の姿。


相「この度は我々の不備からヒーロー科1年27名に被害が及んだ事。ヒーロー育成の場でありながら敵意の防御を怠り、社会への不安を与えたこと謹んでお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。」

『.......ッ消ちゃ、....』


メディア嫌いの消ちゃんが、メディアの前で頭を下げてる.......



記「雄英高校は今年に入って4回生徒がヴィランと接触していますが今回生徒に被害が出るまで各ご家庭にはどのような説明をされていたのか、また具体的にどのような対策を行ってきたのかお聞かせください」


.......そんなこと、とっくに世間は把握しているはずなのに.......わざわざ.......



死「現代ヒーローってもんは堅っ苦しいなぁお二人さんよぉ」

爆「チっ.......」

『.......』


死「大切な身内が頭を下げてる気分はどうだよ?お嬢さん」

.......こいつ.....ッ


死「俺はお前を俺ら側ヴィランに入れたいところなんだけどさぁ。お前は先生のお気に入りだからそうにもいかないんだよ」


『.......』

先生?誰.......それ。


死「13年前の長い地獄と悪夢の戦い」

『ッ、』


死「お前の母さんが先生を死に追い込んだ戦いだよ。覚えてるだろ?水の個性は何かと便利だよなぁ」


手で覆われた顔はきっとニタニタ悪い笑みで溢れているんだろう。


死「先生は【お前の個性が欲しい】んだよ」


自分の顔を覆っている手を取りながら私の前髪を上げる死柄木。


死「顔を出した状態で会うのは久しぶりだな」


その瞬間2人の拘束が解けた。


「元気だったか涼水あなた。額の傷はまだ痛むかぁ?」

『ヒッ.......』

近距離でニヤリと悪笑を浮かべるこいつは。

私が13年前に襲われたヴィランだ。

『ッ.....』


死「父さん元気か?母さんは.......死んじまってるもんなぁ.......笑」

その瞬間奥にある画面が光って何かが映る。


死「先生」


.......先生、オールフォーワン。

(おぉ。ウィンストの娘がいるじゃないか。よくやったな弔。)


『.......お前ッ、』

爆「あぁ?」


(13年前個性を奪いそびれてしまってね。もう一度チャンスが来て嬉しいなぁ。額の傷は色んな意味で傷んだことだろうねぇ)


爆「寝言は寝てしねぇぇ!!!!!!!」

『.......ッお母さんを返してよ!!!!!!!』

そしてドーンと音がして

【もう大丈夫!私が来た!!!!!!!】

オールマイト.......

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