生まれて初めての激情。
呪力が体に満ち満ちているね。身体能力の向上、万能感、五感が研ぎ澄まされているだろう

烏合共では相手にならないね。
直に叩くとしようか。
























手負いの者からね

人は食物連鎖の頂点に立ち、さらに高位の存在を夢想し「神」と呼んだ。
おかしいと思わないか？






夢想せずとも我々呪術師がいるというのに

結局非術師（さるども）は、自分より秀でた存在から目を背けたいだけなのさ

論点がずれてるよ。乙骨。

私が望むのは「啓蒙」ではない、「選民」だよ。
数が多いというだけで強者が弱者に埋もれ、虐げられることもある

そういう猿共の厚顔ぶりが吐き気を催す程不快だと私は言っているんだ

問答は終わりかい？

(更に速い！！！)

駄目じゃないか。
急にそんなに呪いをこめちゃ。
器がもたない。悟か徠に教わらなかったかい？

呪いは少しずつ___

……



やるじゃないか

自己中心的だね。

だが自己肯定か。生きていく上でこれ以上に大事なこともないだろう。


ならばこちらも全霊をもって君を殺す。

もう質も量も妥協しない。

知っているかい？特級を冠する人間は、元5人。今は4人。
呪いだと16体存在する

これはその内の一体。

"特級仮想怨霊『化身玉藻前』"


更に私が今所持している4461体の呪いを"１つ"にして君にぶつける

"呪霊操術　極ノ番『うずまき』"

乙骨。
君が折本里香を使いこなす前に殺しに来て本当によかった

(水からを生け贄とした呪力の制限解除！！)

そうくるか！！女誑しめ！！！！

ならばこちらは大義だ

素晴らしい…

本当に素晴らしいよ。
正に世界を変える力だ。里香さえあれば、せこせこ呪いを集める必要もない。












次だ！！次こそ手にいれる！！

！！！



遅かったじゃないか

悟。徠。

君で積むとはな

家族達は無事かい？

まぁね。悟と違って私は優しいんだ。

あの二人を私にやられる前提で乙骨の起爆剤として送り込んだな

クククッ。　信用か。


まだ私にそんなものを残していたのか

これ返しといてくれ

まぁね。

…………

誰がなんと言うおと非術師（さるども）は嫌いだ。
でも別に高専の連中まで憎かったわけじゃない

ただ、この世界では私は_____















心の底から笑えなかった

あと、徠。

無理すんなよ。

はっ。
最期くらい呪いの言葉を吐けよ。