窓から眩しい光が射してきた。
どうやら、そのまま眠ってしまったみたいだった。
パサっとブランケットが肩から落ちる。
浴室や寝室を見てもいない。
玄関に行くとスンミナの靴はもうなかった。
ピコンと携帯が鳴った。
🐶:昨日はごめん。
家に泊めてくれてありがとう^^
今度あなたの好きな物買うから許して…
今日は早くから研修があるから、先に出てきた
よ。
可愛いのはあなたって、あれ本心だから。
すると、すぐにもう一件メッセージがきた。
🐶:あなたが好き。
🐶:研修が終わったら、また会おう。
その時に返事を聞かせて。
私の答えは明らかだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。