テヒョンside
ヒョン達とは少し遅れてエレベーターに乗る
確かお得意様の会社から人が来るって言ってたけ
そう思い少し急いで待ち合わせ場所に向かう
エレベーターから降りて左に曲がると
少し奥には楽しそうに話している
あなたとナムジュニヒョン…?
どうして?なんでここに?
頭が混乱して上手く働かない
あなたは笑顔でヒョンと話している
それを見た俺の体は勝手に動いていた
あなたの腕をつかむ
振り返った彼女の瞳が揺らいだのが分かった
それを見て腕をもっと強く握る
あなたの顔が歪む
ヒョンがそう口に出すけど答えられる余裕なんかない
そう言って腕を掴んだまま来た時と逆の方向に向かう
何度も俺の名前を呼ぶ声が聞こえる
分からないけどすごいイライラする
あんな笑顔 久しぶりに見た
でもその相手は俺じゃなくて
それを考えるともっとイライラして
俺は空いている部屋に入った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。