私に居場所なんかない。
家では毎日のように暴 力を奮われ、
学校ではいじめられる。
こんな毎日。
もう飽きたよ。
さぁ、今日飛び降りよう。
屋上へ行こう。
何も考えずに屋上まで走る。
…先客だ。6人も。
珍しいな。
?『あれ?珍しい。』
こっちのセリフ。ハスキーな声の人が、話しかけてきた。
「あなた方こそ珍しいですね」
?『まぁ、ちょっと、ね。』
紫『あ、言い忘れてた!俺、平野紫耀。』
?『おい、紫耀…っ』
続いて少し関西弁の入った男子が止めに入る。
?『ええんか?言っても。知らんで?』
それに続き子犬みたいな男子が関西弁の男子を
宥める。
?『れーん。大丈夫だよ。この子は。』
廉『…そうか。俺は永瀬廉。』
あの子犬みたいな男子が、大丈夫と言っただけ
で、みんなの表情が和らぐ。
…1人可愛らしい男子を除いて。
海『俺は髙橋海人!よろしくね!』
岸『岸優太っす!しゃっす!』
神『神宮寺勇太です。よろしくね。』
岩『……。』
神『ごめんね、こいつは岩橋玄樹。』
岩『ちょっと神宮寺…!』
なんか、嫌われてる?
ま、いいや。
「私はあなたです。みなさん何でここに?」
海『作戦会議!』
廉『おい海人…』
岩『廉。』
廉『んー?』
何か耳打ちをして、廉って人がそれをみんなに
伝えてる。
廉『あなたちゃん、ごめんな?』
その瞬間、首元を殴られ、そのまま意識を
失った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。