第3話

私が男性恐怖症になった理由
5,226
2020/11/22 04:36
私が高校1年生…16歳の時に起きた出来事のせいで私は男性恐怖症を患ってしまった
─────16歳の頃─────
私はクラスの中心的存在で、男女共に好かれていた
モブ1
あなたちゃん!今日の放課後空いてるかな?
話しかけてきたのは、同じクラスの男の子
放課後は空いていたので、
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
空いてるよ!
と、返事をした
モブ1
ありがとう!じゃあ、放課後に校舎裏に来てね!
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
おっけー!
この時は、何も考えていなかった
そして、放課後
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
お待たせー!で、どうs…
どうしたの?
そう言い終わる前に、腕を掴まれた
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
!?
モブ1
俺さぁ、君のお兄ちゃんに昨日お世話になったんだよねぇ
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
え?
モブ1
だから、君が償ってよ
そう言って、服の中に手を入れられた
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
ちょ…やめ、!
モブ2
あれ?もう始めちゃってんの?
モブ1
お前が遅かったからな
モブ2
まあ、いいや。俺も昨日君のお兄さんにお世話になったからさぁ
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
え、と…
恐怖で声が震える
一生懸命声を絞り出そうとしていると、後から現れた男にカバンを奪われた
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
!!
か、返してッ!
モブ2
おい、スマホの暗証番号言えや
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
ッ…や、だ…
モブ2
殺されたくねぇなら言えや!
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
ッ…!0622ですッ…!
モブ2
お、本当のようだな…
そう言うと、男はスマホを開き誰かに電話をかけ始めた
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
もしもーし!あなたどした??
スピーカーにされたスマホから聞こえたのは、兄の声だった
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
おにッ…!
お兄ちゃんと言おうとした口を塞がれた
モブ2
よぉ、昨日は世話になったなぁ?
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
…あなたは何処にいる?
真剣な声になる兄
声から察するに相当怒っているんだろう
モブ2
あなたちゃんはお前の代わりに罪を償ってるぜ?
私は男の手に噛みつき声を出せるようにした
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
お兄ちゃんッ!!!
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
あなた!大丈夫か!?
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
助k…
モブ1
おい!てめぇよくも噛みやがったな?あ゛ぁ?
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
ヒッ…ご、ごめんなさいッ!やめ、!
男は私の首元噛み付いた
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
いッ!
モブ2
あなたちゃんが汚されるのはお前のせいだからな?
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
おいッ!やめろ!妹…あなたには手を出すな!
モブ2
それは無理な話だな。次お前があなたちゃんに会う時にはもう初体験は終わってるなぁ!
じゃあな!
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
待てッ!やm…
そこで通話は終了した
あぁ…終わったな…
そう思った
私は抵抗をやめ、目をつぶった
それから、キスをされたり首元を噛まれたりキスマを付けられたりした
そして、服の中に手を入れられ体を触られる
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
んッ…
本当に自分なのか?
そう言いたくなる様な声が出る
下半身も触られ始め、本格的に終わりを感じた
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
お兄…ちゃんッ…たすけッ…
モブ2
助けに来るわけねぇだろ?
モブ1
今は余計なこと考えんなよ
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
おい!そこまでだ!
私の耳に入ってきた声は紛れもなく兄の声だった
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
お兄ちゃんッ!
モブ1
あ゛ぁ?なんでこの場所が分かったんだよ
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
そんな事はどうでもいい。お前ら命は無いからな?
その言葉を合図に、お兄ちゃんはヒプノシスマイクを起動して男達にリリックを刻んだ
モブ1
グハッ
モブ2
ゔぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
お兄ちゃん…!お兄ちゃん!!
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
あなた!!
お兄ちゃんは私に抱きつき頭を撫でる
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
ごめん、ごめんな。
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
どうしてお兄ちゃんが謝るの?助けに来てくれただけでも嬉しいよ…
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
俺のせいでこんな風な事になったんだ…
ごめん…全部俺のせいなんだ…!
それでも謝ってくる兄にデコピンをする
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
いっ!
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
私がいいって言ってるんだからいいの!
ネガティブなお兄ちゃんなんて私見たくないよ…
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
そうだよね!俺っちがこんなに暗くなってちゃダメだよね!
とりあえず、少し怪我もしてるし病院行こっか!
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
うん!
お兄ちゃんと一緒に病院へ向かった
病院はかなり空いており、すぐに自分の番が来た
ドアを開けると、長髪の男の人がいた
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
ッ…!お、お兄ちゃんッ…こ、わい…
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
え?あなた大丈夫?
神宮寺寂雷
神宮寺寂雷
おや?どうしたんだい?
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
ごめんなさいッ…凄く…怖く、て…
神宮寺寂雷
神宮寺寂雷
いいんだよ。じゃあ、お兄さんに話を聞こうかな
先生はお兄ちゃんに話を聞いていた
私は、お兄ちゃんに抱きつきつつ後ろに隠れる
話し終わった先生は私を見ながら
神宮寺寂雷
神宮寺寂雷
この子は男性恐怖症になっているね
と言った
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
男性…恐怖症…?
ビクビクしながらそう尋ねる
神宮寺寂雷
神宮寺寂雷
うん。きっと今日の出来事がトラウマになっているんだよ。
確かにそうかもしれない
そして、ひとつの疑問が私の頭に浮かんだ
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
でも…どう、してお兄ちゃ…は…平気…?
神宮寺寂雷
神宮寺寂雷
んー、普通なら男の人全般が怖くなるはずなんだけど、あなた君は特殊なのかもしれないね。
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
そ、う…ですか…
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
俺っちのせいだよな…
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
だから、私は大丈夫だよ?
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
男の人が怖くなっただけ。それでもまだ謝るんだったら、リハビリ手伝ってよ!
伊弉冉一二三
伊弉冉一二三
分かった。でも、絶対無理はしない事!これが条件な!
伊弉冉(なまえ)
伊弉冉あなた
うん!
そして、私はリハビリを始め、男の人と話すことが出来るようになった
でも、やっぱり体を触られるとあの時の光景がフラッシュバックしてしまう
先生は、話せるようになっただけでも凄いと言ってくれた
これが、私が男性恐怖症になった理由だった
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
作者
作者
少し長めになりましたが、あなたちゃんの過去編終了です!
どうしても、一話にまとめたかったんです(´・ω・`)
読みずらかったら申し訳ないです!
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