悠羽side
臣くんが知らない人と歩いてるのを見て
1週間。
何も聞けずに1週間があっという間に経ってしまった。
りっくんに言われたことすら未だに
分からないまま時間だけがすぎていく中
それだけ伝えに来たのか隆くんは
すぐ行ってしまった。
それから夕方までレッスンして
帰る支度をしてると、隆くんのお迎えが
隆くんに連れられて来たのは近くの
居酒屋さん
それぞれ頼んだ物を食べ終わって
悠羽はパフェを堪能してると…
言われてみれば思い返せば臣くんといる時は
ドキドキもしたし幸せでもあった。
そっか。
悠羽は臣くんに恋してたんだ。
そう言って悠羽の後ろを指さすと
そこには臣くんがいた。
ヒラヒラっと片手を振り帰ってく隆くん
そして、残された臣くんと悠羽……
どうしよう……。
気づいちゃってからじゃちゃんと話せる気
しないよ……。
隆くんにしてやられた感が半端ない中
静かに沈黙だけが流れた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。