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第1話

招待
578
2019/12/10 11:41
暗い夜道の中、1人、ふよふよと浮いていた
そう、アリーナは死んでしまったのだ。
死因は自殺
アリーナは死んでもなお、暗い夜道をウロウロと歩いていた
なぜ?暗い夜道は落ち着くからだ。
アリーナ
アリーナ
はぁ…今日も平和だなぁ
とため息をつきながらアリーナは言った
どうせ今日も同じような日なんだろうなと思っていた。
その時、急に目の前に怪しく輝いてる紅いルビーの王冠とそれをのせた白い何か
アリーナはこいつがなんなのかがさっぱりだった。だって明らかに人間じゃない。
アリーナは首を傾げた
キングテレサ
キングテレサ
ん?お前はオバケか?
ここら辺うろついているのは珍しいな
白いやつが喋った!
アリーナはびっくりしたが少しすぅっと空気を吸い、深呼吸をして、白い何かに話しかけた。
アリーナ
アリーナ
あなたは誰?
キングテレサ
キングテレサ
俺の名はキングテレサ
お前、住む場所ないだろ?マンションに招待してやるよ
キング?キングってことは何かの王様なのだろうか。アリーナはそう思った。
でもそんなことよりマンションに招待してくれる方が嬉しかった。やっと居場所を見つけた!とアリーナはそう言いたくてたまらなかった。
するとキングテレサは次にこう言い始めたのだ。
キングテレサ
キングテレサ
ただしメイドとしてな!
アリーナ
アリーナ
え?
アリーナはポカンとした。
マンションはマンションでもホテルみたいなマンションなのか?
けど住ませてくれることにかわりはない
アリーナ
アリーナ
私で良ければ
キングテレサ
キングテレサ
決まりだな、なら、俺についてこい。
こうしてアリーナはキングテレサについていった。
快く了承したが、アリーナの中では不安でいっぱいだった。
マンションの住人と仲良くなれるだろうかとか、メイドとしてやっていけるだろうかなど
アリーナの頭の中ではそれでいっぱいだった。
キングテレサ
キングテレサ
ついたぞ
アリーナ
アリーナ
え、早いですね
キングテレサ
キングテレサ
当たり前だろ、お前とマンションの距離、そんなに遠くなかったぞ
アリーナはガッカリだった
あと少し前に進んでたらマンションについていたのか。
マンションは豪邸のような感じだが、新しくなく、古くもなかった
アリーナは手前にある木材でできた小屋のようなものを見つけた
アリーナ
アリーナ
あれは何ですか?
キングテレサ
キングテレサ
あれは、あー、気にするな
キングテレサは何か隠してるようだった
けどアリーナは深く気にせず、マンションの方にじっと見ていた
キングテレサはドアを開けたと同時に言った
キングテレサ
キングテレサ
あー、あと庭師としてもやってもらう
アリーナ
アリーナ
え?あ、はいわかりました
そしてキングテレサとアリーナはマンションの中へと入っていった

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