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第1話

おばぁちゃんの死
70
2019/03/19 17:00
私には大好きなおばぁちゃんがいた。
おばぁちゃんはいつも笑ってた。
生まれた時からずっと面倒を見てくれて、いろんな所に連れてってくれて、沢山愛情もくれた。
そんなおばぁちゃんが4年前ガンで亡くなった。

おばぁちゃんが亡くなる前、私は叔母と2人でおばぁちゃんの病室に泊まった。
当時小6だった私は学校生活のことを色々話した。おばぁちゃんは笑って聞いてくれた。
一日おきにお見舞いに行ってたけれど、それ以上に楽しい時間を過ごせた。
その時はまだおばぁちゃんが亡くなるなんて思いも
しなかった。

おばぁちゃんの病室に泊まって3日後の夜……
ママのスマホに電話が来た。どうやらおばぁちゃんの病院かららしい、電話が終わってママは私にこう言った
ママ
あなたちゃん、おばぁちゃんが危篤状態なんだって!!ママはお兄ちゃんと、おばぁちゃんの病院に行かなきゃ行けないの。だからおじいちゃんとお留守番しててくれる?!
あなた

うん……分かった

私は、おばぁちゃんが死んじゃうかもしれないと知ってベッドで泣いた。3日前まで笑ってたのになんで.......
そしていつの間にか眠りに着いていた。
朝、あなたはママに起こされた
ママ
あなたちゃん、起きて!!
最後におばぁちゃんに会ってこよう……みんなで見送ってあげよう。
 胸が締め付けられた。ママの「最後」と言う言葉に。
あなた

うん

あなたはママの車に乗っておばぁちゃんが居る病院に向かった。
まだ薄暗く、朝日もまださしていなかった。
病室についた時。叔母がおばぁちゃんの手をぎゅっと握りしめていた。
叔母
あなたちゃんもおばぁちゃんの手握ってあげて、
2人部屋だった病室には使ってないベッドが1つあって、そこに翔が座っていた。
病室には親戚が沢山居て、暗い雰囲気で包まれていた。
私も今にも泣きそうで涙をこらえるのに必死だった。
私が病室に着いて約1時間がたった。
ママは用事があって病室には来れない叔母と電話で話していた。その叔母はおばぁちゃんにせめて声だけでも聞かせたいと行ってスピーカーにしておばぁちゃんに聞かせた。
用事があって病室には来れない叔母
お母さん、病室に行けなくてごめんね。家(おばぁちゃんの家)に行くからね…心配しなくていいよ
おばぁちゃん
うん……
おばぁちゃんはそう言って息を引き取った
あなた

おばぁちゃん!

ママ
お母さん!!
叔母
。゚( ゚இωஇ゚)゚。
病室外で待っていた看護師さん達に祖母と母は泣きながら話を聞いていた。
私は翔の隣でずっと涙をこらえていた。
すると
翔
あなた泣いていいんだぞ
っと、私を抱き寄せてくれた
あなた

おばぁちゃん˚‧º·(´ฅωฅ`)‧º·˚

翔は私が泣き止むまでずっと頭を撫でてくれていた
翔の一言で私初めて恋をした

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