無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第16話

16話
じんたん目線
じん
これとか似合うんじゃない?
俺はシンプルなモノトーン調の服を手に取る。
テオ
なんか…地味じゃない?…w
じん
だって、テオくん、パリピ〜!って顔だからこれで抑えれるかなぁ〜って思って
テオ
確かに…意外と俺、好きな感じだし…
じん
じゃあ、買ってくるから待ってて!
俺は小走りでその服を持ってレジへ向かおうと踏み出した時。
いきなり乱暴に肩を引かれた。
テオ
お、俺その服好みじゃないからさ…!買うのやめよ!
しかし、テオくんは欲しいらしく、服に目線が向いている。
テオくんなりの優しさ、なんてものだろうか。
じん
さっき、「好きな感じ」って言ってたじゃん、
テオ
よくよく考えれば、似合わないなぁって思って!
ほ、ほら、次のとこ行こ!
無理矢理丸め込まれて、テオくんはまた、手を握って走り出した。
じん
あ、可愛い……
通り過ぎようとしていた雑貨屋さんの前辺りで俺はボソリと呟く。
すると、テオくんは急ブレーキを掛ける。
テオ
どこ?あ、あそこの雑貨屋?
じん
え、あ、うん
テオ
…行こっか
次はゆっくり歩いて雑貨屋さんの前まで引き返すテオくん。
俺はそのテオくんの少し後ろを着いていく。
手が寂しかった気がしたのは気の所為では無いのだろう。
漫画のように誤魔化したりはしないが、この事が言えないのもまた事実だ。
テオ
……これ、欲しいの?
テオくんは俺が目を向けていた「真面目」と書かれたダサい服を着たぬいぐるみの頭をぽんぽんとする。
「俺にもしてくれれば」
なんて濁った願望が頭に浮かんでしまった。
じん
欲しい…けど最近金欠だからなぁ……
校則で禁止されているバイトで稼いだ少ない貯金。
その貯金は、自炊することでさえ苦しくなる位に本当に少しだけだった。
テオくんはぬいぐるみの頭に乗せていた手をそっと離し、
テオ
……そっか…
とだけ言い、雑貨屋さんを出た。
俺もテオくんに続いて店を出る。
テオ
あ、もう真っ暗だ……
少し前を行ったテオくんから聞こえる声。
じん
ほんとだね
帰ろっか
俺は少し走って追いついたテオくんを見て軽く微笑んだ。
テオ
送ろっか…?
じん
ううん、大丈夫!
テオ
そっか
テオ
じゃ、
じん
じゃあね!
俺はテオくんに手を振って、怖くて暗い道からいつもの看板やビルの光で溢れる街に出た。
その日は見た事の無いテオくんを見れた新鮮な日だった。
この気持ちを初めて抱く相手が男だなんて、馬鹿げてるかな?

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

くりーむ@じんくら
くりーむ@じんくら
アイコンは夜くん(user/38077f+)が描いてくれました!控えめに言っても神ッッ… 腐っておりますっ。 すいませんがフォロバはしません。← だけどピーマン書いてる方はフォローします☆ 愛方さん 豆腐ちゃん♡ 家族さん 星野マユちゃん 姉御← そらちゃちゃん 我のおばあ様 うまとうさぎとひよこと。ちゃん 姉妹っ 夜くん わいの兄貴 特に好きな組み合わせ(?) ・テオじん ・じんテオ ・みやじん ・みやテオ 好きなシチュ ・お酒 ・学パロ ・年下攻め&年上受け ・嫉妬ネタ ・オメガバース ・玩具放置(SM) ・ハピエン ・バドエン ・歌詞系 etc……(なんでも受け付けます☆) ちなみにくりーむのファンマ&ファンネはこちら⤵︎⤵︎⤵︎ 「くりぃむ」 「🍨🤓」 良かったら付けてね(付けなくていいっすはい)
ノンジャンルの作品もっと見る
公式作品もっと見る