第3話

菊池風磨③



扉を開けると目を覚ましていないあなたがいる。
風磨
風磨
あなた…
今日は意地でも会いたかった。



いつもじゃあいつの方が先に言ってくるけど



今日は3年記念日だから。



あなたの担当医から聞いた。



余命が長くてもあと3年。


だからプロポーズしに来たけど
風磨
風磨
やっぱり目、覚まさないか
あなたの病室を出るとき、担当医とすれ違った。



そして病院を出ようとすると



「菊池さん!」



ある看護師が俺に声をかける。



振り向くと



「あなたさん、目覚ましました」
風磨
風磨
えっ…?!
俺は急いで病室に戻った
風磨
風磨
あなた!
あなた

あっふーま

あなたは柔らかく微笑んだ。
あなた

風磨、今日何日?

風磨
風磨
7日
あなた

ってことは記念日だね!どこ行く?

風磨
風磨
はあ?
お前ここどこか分かってんのか?
あと今自分がどんな状態なのか…
あなた

大丈夫~笑
疲れて倒れただけだし、
退院したらどこ行…

風磨
風磨
隠すなよ、もう。
無理して笑わなくていいから
あなた

知られちゃったのか…




風磨、私たち別れよ