何も無いただの日常が、突然壊れてしまうことはよく知っている
そう、あの時と同じで________
今日は何が食べたい〜?
そうだなぁ、ハンバーグ!
僕もハンバーグの気分だったよ、奇遇だね
優しいお母さん、かっこいいお父さん、何不自由なく楽しい生活をしていた
ヴィランが来るまでは________
こいつら殺せばヒーローは来るのかなぁ…!
え……?
っ、あなた個性使いなさい!!
お、お父さん…?!
名も知らないヴィランがお父さんに触れると、お父さんはみるみる塵になって床に積もっていった
あ……あ"あ"あ"あ"!!?
お、お父さん…!!ねぇ、…!
私が乱れている間、ヴィランは何食わぬ顔でお母さんに触れる
あなた……ッ、お願いだから貴方だけでも……愛してるわ、っ、
そう言ってお母さんは最後に私に個性をかけて消えていった
来ないなぁ……やっぱり未来のある子供を殺すべきだったかぁ!
「まあ全員殺すつもりだったけど」と呟いてヴィランは私に手を伸ばしてくる
でもその手は私に触れることは出来ない
……なに、お前
あんたなんかに言うわけが無い
触れないんじゃ話にならないよ……ねぇ、個性解いてよ " 先生 "
.
それは流石に出来ないよ……笑
それよりも君、いい個性じゃないか
next.
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。