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第3話

ミーティング
50
2020/07/04 11:57
桃田 綾波-ももた あやは-
まず、依頼内容から確認致します。
桃田 綾波-ももた あやは-
6月18日木曜日、正午から午後4時まで身辺警護、という内容でよろしいでしょうか。
滝沢 靖明-たきざわ やすあき-
はい、間違いないです……。
滝沢の受け答えが容疑を認めた犯人みたいになっているが、そこはまぁいい。
谷中 美涼-やなか みすず-(秘書)
…本当に、社長のお命を守って頂けるんでしょうね。
谷中 美涼-やなか みすず-(秘書)
この方に何かあったら私……。
秘書の谷中は、心配性で過保護な性格のようだ。

だが、そんな心配は杞憂にしかならない。
中宮 奏-なかみや そう-
ご安心ください。
中宮 奏-なかみや そう-
私たちが、命に代えてもおまもりします。
俺たち「シークレット」はいわゆる“何でも屋”だが、どんな依頼でもプロ並の実力で完璧にこなす。

それを可能にするのは、優れた適応力と対応力を兼ね備えた優秀な人材の存在だ。



まぁ、俺と綾波しかいないけど。なにこれ恥ずかしい。
滝沢 靖明-たきざわ やすあき-
……あの
滝沢 靖明-たきざわ やすあき-
…聞かないんですか?
背中を丸めていた滝沢が、おずおずと口を開いた。
桃田 綾波-ももた あやは-
何を、でしょうか。
滝沢 靖明-たきざわ やすあき-
――私が、どうしてあなた達に身辺警護を依頼するのか。
谷中 美涼-やなか みすず-(秘書)
社長……。
中宮 奏-なかみや そう-
―――
綾波と顔を見合わせる。
桃田 綾波-ももた あやは-
…仰りたいのでしたら、私たちはお聞きします。
桃田 綾波-ももた あやは-
ですが、私たちからお聞きすることは致しません。
中宮 奏-なかみや そう-
『依頼者の私情に、必要以上に干渉しない』。
中宮 奏-なかみや そう-
それが、私たち「シークレット」のモットーですから。
「シークレット」――“秘密”という意味の名前には、依頼者の知られたくない“秘密”を探ることはしない、というルールが関係している。





―――だから、シークレットに依頼したなら、どんな人間も平等なのだ。
滝沢 靖明-たきざわ やすあき-
そう、ですか……。
滝沢 靖明-たきざわ やすあき-
ありがとうございます。
滝沢と谷中のホッとした顔。
















それを見て、今回の依頼も全力で果たそうと決意を固めた。



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