第30話

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2018/06/02 03:06

それから俺は少しずつ学校に行き始めた

当然、周りのやつらには避けられまくるし

変に絡んで危うく半殺しにしかけたこともあったが

美緒はそんな俺に呆れもせずに止めてくれた

気にかけてくれた、そばにいてくれた

そんな美緒の全てに俺は惹かれていった

そして…

松「なあ」

美「ん?…!」

チュッ

美「……/////…な…」

松「?」

美「いきなり何すんのよ!この変態!!///」

おもいっきり頭をはたかれた

松「いってえな!!はたくことねえだろ!!」

美「い、いきなり変なことするからでしょ!?何で…」

松「何でって…したくなったからに決まってんだろ?」

美「そういうのは恋人同士がやるものでしょ!松本くんはあたしの事…」

松「じゃあ、恋人でいいだろ」

美「え?」

松「俺、お前のこと好きだし。キスもしたいし、もっとお前に触れていたい。お前は?嫌って思うか?」

それは俺の本当の気持ちだった

そう言うと美緒は顔を真っ赤にして固まっていた

松「おーい?」

美「ごめん、色々急すぎて…。けど…うん。もう考えるのやめた。あたしも松本くんのことが好き(ニコッ」

松「!」

ギュッ

美「えっ///ちょっと、何?」

松「まさかお前とこんな関係になるとは思わなかったわ」

美「お友達に笑われちゃうかもね」

松「別にどうでもいい」

想いを告げて、通じあって、触れ合って

初めて知った人を好きになるのいう気持ち

松「美緒、好きだ。愛してる。俺のそば離れんじゃねえぞ」

美「離れないよ。あたしも同じだから」

俺は死んでもコイツを守ると決めた






月日は流れ、高3の春

美「潤は進路決まった?」

松「あ?そんなの何とかなるだろ」

美「馬鹿!なるわけないでしょ?何かやりたいことないの?」

松「……お前とずっと一緒にいてえ」

美「っ////そういうことじゃなくて!仕事とかの方!」

松「…ねえな。そういう美緒はどうなんだよ」

美「あたしは弁護士。悩みを抱えてるすべての人たちの力になりたいの」

松「へー」

美「あ、あれなんていいんじゃない?」

松「何?」

美「警察官!潤は運動神経もいいし、優しいから」

松「…俺、昔サツの世話になった側だけどなれんのか?」

美「なれる!潤はもう変わったから大丈夫だよ!」

松「まあ、考えとくわ」

お前がそう言うのなら

それが美緒を守ることになるならいいと思い

俺は警察官になった

しかし、6年前のあの事件で

その幸せは突如打ち砕かれた





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