第13話

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2018/03/29 16:08
あなたside

事件はごく普通の住宅街で起きた

しかし、時間帯が夜間であったため

人通りはほとんどなかったらしい

現場につくとサト兄と和さんがいた

大「あなた、来たか」

二「お疲れ~」

あなた「お疲れ様です。被害者は?」

大「病院に運ばれて手当てを受けてる。出血はあったが致命傷じゃない」

二「てわけでこれは傷害事件。おかげで俺は暇人ってわけ」

あなた「いや、他の仕事してくださいよ」

二「あなたちゃんが冷た~い。リーダー!」

大「知らないよ」

あなた「はいはい。じゃあ、仕事に入りましょう」

和さんは雅さんとの合流へ

あたしとサト兄は被害者が運ばれた病院に向かった

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その夜、捜査会議が開かれた

大「被害者は柴田雨音(シバタ アオ)さん、18歳、高校生。自宅への帰り道の途中で後ろから鋭利な刃物で刺され、負傷。住民の通報により病院に搬送された」

二「刺し傷はそこまで深くはありませんでした。しかし、凶器は見つかっていません。恐らく犯人が持ち帰ったかと思います」

相「学校で話を聞いたところ、柴田雨音の交友関係は悪くなかった。しかし、クラスメイトの話では一部の友人と毎日ゲームセンターに通ってたそうです。お金はほとんど柴田が出していたらしいです」

二「高校生のくせにそんなにもってんの?」

松「柴田は前に恐喝で2回ほど少年院に入ってます。おそらくその時のあまり金か、また同じ犯行を続けていたんだと思います。もしかしたら、その恐喝の被害者って可能性もあるんじゃないかな」

あなた「その可能性は低いと思います」

松「何で?」

あなた「被害者に話を聞いたところ、犯人の後姿を見たそうです。本人は自分が脅した相手ではないと言っていました」

大「けど、それだけじゃ断定はできないだろ」

あなた「もちろんそう思うよ。それに加えて被害者の傷口から犯人の残留思念を見てみたの。咲いてたのはリンドウ。花言葉は『正義』とか『勝利」とかそんな事を意味するの」

相「それって…」

櫻「愉快犯の可能性が高いってことだよね」

あなた「うん。被害者の心にはコバンソウが咲いていた。コバンソウは『心の動揺』を意味するし、被害者の様子は演技じゃないと思うから」

二「怨恨より愉快犯の方が厄介だね」

松「どのみち捕まえればいいんでしょ?」

大「よし、その方面で捜査を進めてくぞ。それとまた似た犯行が行われるかもしれない。注意してくれ」

全「「「「「了解」」」」」

しかし、事件はあたし達の予想を見事に裏切った





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