第14話

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2018/03/30 05:11
あなたside

ウー ウー

パトカーのサイレンが鳴り響く

あなた「ご苦労様です」

あたしは警察手帳を示し、現場に足を踏み入れた

あなた「まさか翌日に事件を起こすなんて…」

大「被害者の命に別状がなかったのが幸いだな」

あなた「そうだね」

相「リーダー、あなた!被害者が話せる状態になったけど会う?」

大「いや、大勢で行ったらプレッシャーをかける。あなただけ行ってくれ」

あなた「うん」

相「行こっか」

あたしは雅さんと被害者のところに向かった

被害者は高校生の女の子

側には翔さんがいた

あなた「こんにちは。刑事の大野といいます。橋本雲海さん…ですよね?」

雲「……コクン」

寡黙な子なのかな?

あなた「じゃあ、当時の事を聞いてもいいですか?分かる範囲でいいので」

すると、橋本さんは小さな声で話し始めた

話の内容はこうだ

帰り道を歩いてたら、前から男が歩いてきた

橋本さんは気にせずすれ違おうとした

しかし、男は目の前で立ち止まりいきなりナイフを向けてきたらしい

顔は帽子とサングラス、マスクで見えなかったそうだ

相(柴田雨音は背後から刺された。全くの逆じゃん)

あなた「…話してくださりありがとうございました。また何かあったら」

雲「…どうして」

あなた「え?」

雲「どうしてこんな目に合わなきゃいけないの?ちゃんと罪は償ったし、足は洗ったのに……何でよ!」

あなた「橋本さん!落ち着いて!…大丈夫だから」

あたしは橋本さんの背中をそっと撫でた

しばらくして落ち着きを取り戻した彼女は

両親と共に家へ帰っていった

あなた「罪は償ったってもしかして…」

櫻「そう。柴田雨音と同じ」

あなた「翔さん?」

櫻「リーダーに伝えてくれない?この後、捜査会議を開こうって」

そういう翔さんの顔は少し強ばって見えた


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