第37話

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2018/07/30 06:48
あなたside

雅さんとの合流地点に向かおうとしてると…

あなた「!」

不意に足元に残留思念が見えた

あなた「これは…アザミとクローバー…」

アザミには“報復”、クローバーには“復讐”という意味がある

そして、その残留思念は足跡のようにどこかへ向かっていた

あなた「まさか、潤さん?」

あたしはその足跡が続いてる方へ走り出したんだ












松本side

ガラガラ

錆び付いたドアを開き、俺は中に入った

ここは十数年前に潰れた廃工場

6年前、俺と野崎が対峙した場所だった

松「野崎、いるんだろ?決着をつけに来たぜ」

ブンッ

松「!」

突然、背後から降り下ろされたバットを俺は間一髪で避けた

?「チッ、外したか。よう、6年ぶりだな」

松「野崎…」

そこにいたのは間違いなく野崎だった

野「これ、覚えてるか?お前が6年前につけた傷だよ。この傷のせいで俺は前と同じように女と遊ぶことが出来なくなった。だから、今日はその恨みをはらしに来たんだよ!!」

松「言いたいことはそれだけか?」

野「あ?」

ヒュッ ガッ!!

俺は言い終わらないうちに野崎を殴り飛ばした

野「てめぇ、卑怯だぞ!」

松「別にお前が誰を恨もうが、どんな人生を過ごしていようが俺には関係ない。ただ俺は美緒の敵をうつ。…それだけだ」

もう自分の怒りを抑えることは出来なかった

野「チッ、化けもんが!」

ブンッ

松「!」

野崎は持っていたバットを投げ飛ばすと逃げ出した

松「待て!!」













大野side

ピリリリリ

大「相葉か?どうした?」

相『あなたが合流地点に来ないんだ。そっちにいないよね?』

大「何!?…分かった。俺も探してみるから相葉もあなたを探してくれ」

相『了解!』

櫻「あなたがどうしたの?」

大「アイツも単独行動をとってるかもしれない」

櫻「嘘…」

二「出た!」

大・櫻「!!」

二「可能性0に近いと思ってたけど野崎の母校の防犯カメラが奇跡的に生きてた!野崎の姿も犯行もバッチリ映ってる!」

櫻「よし!」

ピリリリリ

大「!あなた!今、どこにいる?」

あなた『潤さんの残留思念を偶然見かけたんだけどビンゴだった。潤さんと野崎は××町の廃工場にいる』

大「廃工場?6年前、2人が対峙した場所だ。分かった!すぐに俺たちも向かうから…」

あなた『!潤さんの声が聞こえる!サト兄、後でかけ直すね!』

大「待て!あなた!……切られた」

二「急いだ方が良さそうだね」

大「行くぞ!」

俺たちは部屋を飛び出した

あなた、松潤、無事でいろよ!

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