紫耀side
俺は最近ありがたい事に仕事で忙しい。
だからなかなか嫁のあなたともゆっくりできていない。
今日はイチャイチャできるかな〜。
なんて事を考えながら家のドアを開ける。
⦅ガチャ⦆
あれ?いつもならすぐに「おかえりー!」なんて言って玄関に駆け寄ってくるあなたが今日はこない。
寂しいなと思いながらリビングに向かう。
1日帰らなかっただけなのに少しだけこの部屋に違和感を感じた。
気のせいか…
俺はキッチンに立っているあなたを見つけるとそのまま後ろから抱きしめた。
俺はあなたの肩に顔をうずくめる。
なんて会話をしながらもあなたはずっと手を動かしてる。
満更でも無さそうなあなた。
少し意地悪したくなって後ろからあなたの顔を覗き込む。
ん?
あなたの目が少し赤く腫れているように見える。
ほんとかな?…
俺はもう一度あなたの肩に顔をうずくめた。
あなたの鎖骨綺麗だなって思いながら眺めてると
なにこれ?…
あなたの鎖骨に赤い印があった。
俺こんな所につけてない。
ってゆうか最近忙しくてそんな暇なかった。
嘘だ…
あなたは嘘をついている。
あなたの顔をこっちに向け無理やりキスをする。
俺はその言葉を無視してさっきより深いキスをした。
するりとあなたTシャツに手を入れると
俺はあなたをベッドまで運ぶ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。