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第1話

―前章―
50
2018/11/17 17:08
両親に抱きかかえられ優しく微笑まれる。

それが私の最初の記憶。

走馬灯のように流れる記憶が次に見せたのは
小学生の記憶。

私は小学4年生から6年生までいじめを受けていた。

問題になる程のことではなく、
物を隠されたり壊されたり
陰口やハブりなどの陰湿なものだった。

当時親友だと思っていた子にも
あっさり絶縁され
私はひとりきりの学校生活を送った。

次に見せたのは



中学一年生のあの夏の日の記憶。



あの日がなければ。

けど

あの日があったから。




これは私の辛い記憶を引きずる私と

それを上書きした1人の少年のお話。

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