第2話

1話
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2018/05/31 12:49
「今日からこのお部屋ね」

『はーい』



看護師さんに案内されて到着したのは、1人にしては少し寂しい個室部屋



「荷物は後から親御さんが面会で持ってくると思うから、もうちょっと待っててね」

『はーい!あ、自動販売機とかってどこにありますか?』

「あー、この部屋を右に出て、突き当たりを左に曲がればすぐ見えるはずだよ」



手を使って少し大袈裟にジェスチャーをする看護師さんに、ありがとうございます!と元気よく挨拶すれば、何かあったら呼んでね。そう言って部屋を出ていった。



がちゃんと閉まる扉を見届け、誰もが見たことあるような真っ白な机付きのベッドに腰掛ける



元々体が弱かった私は、最近までもっと小さな病院で入院していたんだけど、最近は少し体調が良くなくて県で1番大きな病院に引っ越すことになった



殺風景過ぎる部屋を眺める。



友達、出来るかな?



なんてそんなことを考える

私は誰かと喋りたくて仕方ないくらいお喋りで、看護師さんとか、子供たちと一緒にずっと喋ってたり遊んだりしてたくらい

でも小児科とは、棟が違うから必然的に子供たちとは遊べなくなる

ということは…私もしかして1人?



はぁ、と、出したくもないため息が出てしまう



もういいや、今考えちゃ気分が落ちちゃう
ジュース買いに行こ



ベッドから飛び降りるとギシッと古い音が鳴る

扉に手を掛けて廊下に出て右。

ぺたぺたと歩くスリッパの音が廊下に響き渡る

歩いてるうちに壁が見えてきてそこを左。



あ、あった!



なんて思ったのもつかの間、窓ガラスからさす夕陽に照らされている男の子の姿に目が入る


それは、ひどく美しいものだった

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