雄英の人達との挨拶の時間に恐らく私達は
予定の30分くらい遅刻している
あっという間に雄英に着いた
私の想像よりも校舎がずっと大きくて
思わず立ち止まってしまった
私が立ち止まったせいで先生が先に行ってしまった
先生の大きな背中を見ながら後ろを着いて行き、
校長室と書かれた扉の前で止まった
ガチャッ ... ( ドアを開ける
クマ、アライグマ、いやネズミか?
私よりも小さい動物が服を着て出迎えてくれた
校長がどう対応すればいいのか分からないのか
小さく苦笑いをした
そして校長は急に顔色を変えて、真面目な話を
始めようとしてきた
その後もバンバンと要望を出しまくった結果
生徒に何も被害が及ばなければ何をしてもいい
ということになった
首周りに布を巻いて髭を生やした人は
私達を明らかに不審な者だと思った顔をして
コッチを見てきた
私が担当するクラスは1-Aということも聞き
必要な情報は全て得たため、あとは本格的に仕事開始
先生が酒を片手にこっちを見てくる
育てた犬が死ぬほど酒の量が多くなる、って
以前言っていた
きっと私は、先生に心配されることを少し望んで
しまったのかもしれない
犬には情を入れないようにしてるみたいだから
あまり深入りしないのだろう
その割には先生といる時間は長いけど、()
先生が酒を持ってない方の手をポケットに突っ込み
何かを出そうとしている
そう言って、銃の悪魔の肉片を渡してきた
先生から渡された肉片には紐が着いていて
首に掛けられるようになっていた
先生が心配してくれた
情を入れないって宣言してたのに心配してくれた
なんだか嬉しくなって、満面の笑みで言ってやった
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!