第5話

~4~ 不思議な女の子
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2019/05/10 14:28
あなた

ふたりとも~!!かえろかえろ~!!

岸
帰ろうゼ~
紫耀
紫耀
俺、今日部活あるけど下まで一緒に行こう~



3人で階段を降り、曲がり角を曲がる時












ドンッ







紫耀
紫耀
……いってぇ
あなた

もうバカなんだか…………ら……?

岸
大丈夫か……え




紫耀が倒れ込むその下には











女の子がいた。










紫耀
紫耀
ご、ごめん!!   大丈夫か!?!?
紫耀
紫耀
怪我、してないか!?!?   (相手の腕を掴む)
芽郁
芽郁
っ!!!!!! (振り払う)       だ、大丈夫です!!
芽郁
芽郁
ごめんなさい。失礼しますっ!!





女の子はそそくさと廊下を走っていった
岸
大丈夫かよ~   紫耀こそ、怪我ないか???
あなた

すっごい美人……

岸
紫耀???
紫耀
紫耀
あ、、え!?!?   あー俺は大丈夫大丈夫!!
あなた

そう?ならいいんだけど。
ちゃんと前みてなよね~

紫耀
紫耀
見てましたー
あなた

前見てないからぶつかるんでしょ~

紫耀
紫耀
はいはいはいはい💭   俺もう行くわ
岸
おう、気をつけろよ~???笑笑
あなた

んじゃ、またあしたね👋🏼

紫耀side







2人と別れた後















あの子……




手を触れただけで凄くおびえていた。






手首には傷跡が沢山あって……




腕にはアザが何個か……






足にも包帯……






俺がぶつかった時に出来た……とか??





いや、でも、そんなことないよな……











じゃあ。
























あの無数のアザはなんだ……??










手首の傷跡は……


リストカットの跡にも見えた。



























大丈夫かな。














とても大きな目。色白の肌。





サラサラとなびく長い髪。










誰が見ても美人な彼女なのに








彼女は俺を







ライオンかのように






そして彼女は捕食されるのを



恐れるかのように















おびえて





















どこか悲しい表情を浮かべていた



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