第52話

さよならのカウントダウン
2,282
2020/12/20 06:00
山田和彦
山田和彦
1945年9月、歩兵第264中隊は大宮島にて全滅・・・嘘っ・・・
山田明彦
山田明彦
・・・ッ







@秘密基地
山田和彦
山田和彦
えっ・・・
山田明彦
山田明彦
なんだこれ

荒らされた秘密基地を見て、二人は叫んだ。
みんなでいる部屋も、2人が使ってる奥の部屋もみんな荒らされていたから。
山田和彦
山田和彦
誰っ!?
・・・
山田和彦
山田和彦
柚木原っ!?
山田明彦
山田明彦
何してんだよっ!
辞めろって!
柚木原
柚木原
やっぱり坊ちゃんたちの仕業だったんですね。
山田明彦
山田明彦
・・・
山田和彦
山田和彦
・・・
柚木原
柚木原
こんな事してどうなるか分かってるんですか?
山田明彦
山田明彦
・・・くそっ
柚木原さんが出ていって、二人は悔しさを必死に堪えていた。
ーガチャッ
山田明彦
山田明彦
あっ、三平さん
三平三平
三平三平
タイムスリップの研究って進んでる?
山田明彦
山田明彦
うん、理論上では完成したけど
三平三平
三平三平
ひとつお願いがあるんだ。
俺を1945年に帰してくれんか?
山田和彦
山田和彦
なに言い出すの!
三平三平
三平三平
どうしても帰らにゃならん用事が出来たんだ
山田明彦
山田明彦
三平さん、何か気づいた?
三平三平
三平三平
どうやら俺は、娘に薬を届けるためにこの時代にやってきたみたいだ!

誇らしそうに三平さんは言った。
三平三平
三平三平
昔読んだ小説にそっくりなんだ。
未来から来た男が再び過去に戻って、愛する人を救う話だ
山田明彦
山田明彦
何それ
三平三平
三平三平
俺が薬を昭和の時代に持ち帰ったから娘は元気で居られるんだ
山田明彦
山田明彦
・・・ちょっと、待ってて
山田和彦
山田和彦
お兄ちゃんっ!

そう言って奥の部屋へと向かう明彦を和彦が止めたけど、明彦はそれを振り払って本を取ってきた。

そして、それを三平さんに渡した。
三平三平
三平三平
そうか。俺はもう一度過去に戻って、死ぬ運命なんだな。
山田和彦
山田和彦
そんなの、絶対にやだからねっ!
帰らなければ済むことじゃんっ!!
山田明彦
山田明彦
そんなことしたら歴史が変わっちゃうんだ。そしたら三平さんの娘さんは存在してないことになる
山田和彦
山田和彦
なんとかならないのっ!?
三平三平
三平三平
和彦っ!ありがとな。どうか娘のためにタイムマシンを完成させてくれんか?


私たちの知らないところで、三平さんとのお別れのカウントダウンが始まっていた。

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