第2話

出会いは突然に
5,954
2020/08/12 08:42
春日篤
春日篤
春日篤です。よろしく。
2年になったばかりの春。
今までの"当たり前"が、"当たり前"ではなくなった学校に、篤がやってきた。

教室の前で自己紹介をした篤を一目見て、「これから一緒に居るべき仲間だ」って、そう思ったんだ。

瀬名悟
瀬名悟
俺、瀬名悟!
風間竜二
風間竜二
俺は風間竜二!よろしく!
休み時間、篤の元に行った私たち。

オラオラしながら竜二が挨拶すると、篤はちょっと引いた顔でじっと見つめた。
あなた

見た目こんなだけど良い奴だから安心して(笑)
私は深田あなた!よろしくね、篤!

手を出すと篤はそっと私の手を握った。
ぎゅっと握られた手のぬくもりは今でも忘れない。
女子
きゃあっ!!あなたと握手した!
女子
あなた、笑ってる!!かわいい!!
女子
私もあなたと握手したいー!!!
春日篤
春日篤
・・・えっ?
周りの女子たちの言葉で篤が驚いた顔をする。
風間竜二
風間竜二
あー、こいつこう見えて学校の人気者だから
あなた

"こう見えて"って・・・どういう意味かな、竜二くん?(笑)

風間竜二
風間竜二
うっわ・・・鬼あなた
あなた

こらー、待てーっ!!!

女子
あなた、頑張れー!!(笑)
あなた

ありがとー!!

風間竜二
風間竜二
お前ら、俺も応援しろよっ!!
女子
やだよー(笑)
風間竜二
風間竜二
だぁぁぁあ!!

教室を逃げ回る竜二を追いかけ回す日常的な風景。
春日篤
春日篤
ふっ、面白いな。お前ら。
瀬名悟
瀬名悟
俺らといたらきっと面白いと思うよ
春日篤
春日篤
そうだな




あの日から、私たちは4人でつるむようになったんだ。

プリ小説オーディオドラマ