《高一の夏》




あれから俺たちは仲良くなった



あなた「蓮〜！おはよぉ、」



あなたは俺のことを"蓮"と呼ぶようになった



『おはよ、あなた』


そして…
俺もあなたと呼ぶようになった



『あれ？髪切った？』



俺の隣の席に腰を下ろしたあなたの
顔を覗きながら言うと


あなた「うん…ドラマの撮影があって、」


あなた「延ばしてたのになぁ…」


なんて言って悲しそうに髪の毛を触る



『短いのも似合ってるよ』


あなた「ふふっ、ありがとう」



あなたは歌手でもあり
女優やモデルもしている



『大変そうだね、ちゃんと寝てる？』


あなた「うん、蓮は？」



きっと俺よりも忙しいはずなのに
あなたはしんどい顔なんてせず
いつもニコニコ笑ってた



『俺は大丈夫だよ、』


あなた「先輩のコンサート始まったんでしょ？」


まだジュニアの俺は
先輩のバックに着くことが多い、



あなた「土日は先輩のコンサート？」


『うん、』


あなた「休めてないんじゃない？」


『それは…あなたも一緒だろ？』


あなた「お互い頑張ろうね、」



そう言ってフワッと俺の頭を撫でる




俺は昔から良くモテる、
俺が知らない間にファンクラブが
出来てるほど…、



女なんて
皆 同じだと思ってた、






あなたに出会うまでは…、





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