第92話

⛰×🦊
2,044
2023/03/05 10:41
⛰side
最近、ウヨンが僕を避けるようになった。
話しかけても、気まずそうに一言二言返すだけ。
僕、なんかした?
ねぇ、うよあ__
ウヨン
ヨサンア!!ちょっといい!?
っ、…
またこれだ。
仕事中でも必要最低限の会話しかしてくれない。
それどころか…
ウヨン
ヨサンアのほっぺもちもち~
ヨサン
ウヨンア、やめてよㅋㅋ
ウヨン
ねぇ、これさぁ…
ヨサン
んー…でもやっぱこっちの方が…
ウヨン
やっぱりそうだよね~…どうしようかな…
ずっとヨサンアと一緒。
2人で一台のスマホを覗きながら
何やら楽しそうに話してる。
もう、僕なんか居なくても良いんじゃないかな。
…っ
辛くなって、その場を離れる。
自室に戻ると、ユノが僕のベッドに寝っ転がっていた。
…なにしてんの
ユノ
あ、サナ。ごめん今布団洗濯してて
ユノ
……なんかあった?
何故この男はいつも他人の変化に気が付くのが早いのか。
ユノの彼女になれる人は幸せなんだろうな。
いや、別に何も。
ユノ
え~絶対嘘。
ユノは僕のベッドから起き上がり、マットレスしか敷いていない自分のベッドに腰をかける。
ユノ
で?何があったの?
別に何も無いって…
ユノ
いーから話してみって!話した方が楽になるかもじゃん
……
ユノは不思議な力を持っている気がする。
何故かユノになら自然と話せる気がした。
……実はさ

















ユノ
あー……馬鹿なの?
は?
ウヨンが僕に冷たくなったこと、
最近はヨサンとしか一緒に居ないこと、
話しかけても無視しかしないこと、
全て話した。
そしたら第一声がこれ。
馬鹿って……
ユノ
いや、馬鹿でしょ
ユノ
ウヨンイがそんな簡単にサナのこと嫌いになると思ってんの?
いや、でも、…
ユノ
大体さぁ
ユノ
今まで君ら見てて嫌になるほどイチャついてたのに
ユノ
急にそんなギクシャクされるとこっちが困るんだけど
…ごめん
ユノ
いや、別に謝ることじゃないんだけどね?
ユノ
そのー…こっちが手助けしたくなっちゃうのよ
何が言いたいんだか僕にはさっぱり分からなかった。
ユノ
まずさ、ウヨンイになんで避けるのか聞いた?
聞いてない……
ユノ
思い当たる節は?
……ない……
ユノ
はぁーー……
ユノ
とりあえずさ、自分で聞きに行けば?
ユノ
話はそれからでしょ。
……
厳しく、でもちゃんと優しく真っ直ぐに伝えてくれた。
……わかった、行ってくる、。
ユノ
いってらっしゃい。またイチャイチャウサンが見れるの楽しみにしとくねㅋ
ユノから勇気を貰って、僕はリビングに戻ることにした。

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