私は今日も小さくため息をついた
平匡さんは帰ってきたのにもかかわらず
私を見てくれない
回想
前のことはもう覚えていないのかな?
前のように敬語に戻って雇用関係に戻ってあったばかりの頃にリセットされたみたい
なんだかすごくモヤモヤする
.
なんとか家に戻ってくることができたが
これからどう接したらいいんだろう?
妄想
あーダメダメ考えるな!
嫌な雰囲気になってしまう
.
買い物中も楽しい話は一言も話さなかった
それだけ言って平匡さんから逃げた
自分に聞いた
もう何もかも嫌になってきた
少し落ち込んだ感じに言った
当然返事は来ない
そんなある日
視界が歪んでいる
めまいがして気持ち悪い
そういえば寝ようとしても平匡さんのことが頭から離れなくて全然眠れていなかった
最後にものが崩れ落ちる音を聞いて意識を手放した
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!