🐶❤️ side ______
今日は俺の誕生日で22歳になった
そして今日は個人のバーチャルライブの日
誕生日カウントダウンをした次の日だ
T○itterを見ているとたくさんのリスナーさんがグッズを飾って祭壇を作ったりケーキを作ったりしてくれているツイートをたくさんみた
中にはイラストを描いてくれたり動画を作ってくれたりしているリスナーさんもいた
どれも可愛くて上手で嬉しかった
そんな気持ちの中電車に乗ってバーチャルライブのスタジオへと向かう
電車に乗っていると俺が立っていた前の席が空いたので座ることにした
すると女の子が2人乗ってきて俺の隣に座った
1人は量産型の服を着た子でもう1人は白を基調とした清楚系なふわふわしたお洋服を着ている子だ
こんな子がリスナーさんにいるのかなってツイートとその子2人を照らし合わせる
俺の名前が出てきていることにとても驚いた
この2人のうち1人はリスナーさんなんだ
量産型のお洋服を着た元気な女の子がリスナーさんでもう1人の子はきっとお手伝いをする子なんだ
俺のために今から祭壇でも作るんだろうかよく見たらカバンが大きくてケーキの箱らしきものも持っている
深く帽子をかぶって顔を見られていないからきっと俺が莉犬くんってことはバレていないと思う
俺自身も2人の服装は見たが顔は見てはいない
少し気になって隣の子をちらっと見た
すると目が合ってしまった
隣に座ってい子は清楚系なふわふわとしたお洋服を着ている子だった
女の子は俺が莉犬くんだって気づいたのかはわからないがニコって笑って軽く会釈をしてくれた
その可愛い無邪気な笑顔に俺は一目惚れしたんだ
自分でも一目惚れだってわかった
胸がキュンってなったからだ
よくリスナーさんが放送で莉犬くんのセリフ聞いてキュンキュンするってツイートしている気持ちはこのことなんだろうかなんて呑気なことを考える
でも一目惚れなんてしかもリスナーさんかもしれない子にしてしまったなんてどうしたらいいんだろうか
声をかけるわけにもいかない
だからこの恋は実らないものって思って心の奥底にしまうことにした
降りる駅について電車を降りると女の子2人も降りた
でも出口は逆だったらしくここでお別れだ
1人で届くはずもないことを心の中で呟いた
次はいつ会えるだろうか
名前も歳も何も知らない君に俺は恋をした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!