第103話

久々の稽古
298
2021/12/27 13:05
月詠 瑞稀
月詠 瑞稀
お前らやる気あんのか?
かまぼこ隊
はい!
おむすびを持って行くと、道場内に3人の声が響き渡った。

兄は久々の後輩の稽古をしている為か、少し嬉しそうにしていた。
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
兄さん達、少し休憩にしませんか?
本来ならお面はつけて入るのだが、今日は私の素顔を知っている者しかこの場にはいないので、外している。

少し休憩しようと促すと、兄は顔色を変えて「そうしよう」と言い放った。
竈門炭治郎
ご飯だ~
我妻善逸
お腹ぺこぺこだよ……
お腹と腰くっつきそう……
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
お疲れ様です
そんなことを言いながら、伊之助くんは私の足元に座って、いつもの猪頭を外しバクバクとおにぎりを食べている。
嘴平伊之助
……ムシャムシャ
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
伊之助くん、そんなに急いで食べたら詰まらせますよ。
お茶どうぞ
嘴平伊之助
ふんっ
お茶を差し出すと、『ゴクゴク』と喉を鳴らして飲む。
嘴平伊之助
ぷはぁ…死にかけたぜぇ
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
だから言ったでしょう?
ゆっくり食べて下さい
「死にかけた」と呟く伊之助くんに向けて、私は優しい言葉をかけてあげた。
月詠 瑞稀
月詠 瑞稀
とりあえず、休憩とったら再開すんぞ!
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
あまり無理はし過ぎないで下さいよ。
竈門炭治郎
あなたさんの言う通りですよ!
瑞稀さんの太刀筋凄く痛いんですから!
月詠 瑞稀
月詠 瑞稀
それは炭治郎、お前の実力不足だ
竈門炭治郎
あ……、はい。
嘴平伊之助
おい、もんいつ!
もんじろうが丸くなってやがる!
我妻善逸
お前そろそろ名前くらい覚えようよ
嘴平伊之助
あぁ"ん!?
善逸くんと伊之助くんは喧嘩が始まりそうだし、炭治郎くんに関しては兄に言われた事を深く真に受けている。
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
炭治郎くん、あなたは本当に成長が早い子です。
だから、そんなに深く考え込まなくていいんですよ。
竈門炭治郎
……あなたさん
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
今まで会った剣士の中でも、かなりの強さですよ!
竈門炭治郎
……ありがとうございます!
俺、もっと強くなれるように頑張ります!
私の励ましによってかなり元気を取り戻してくれたみたいで良かった。
(なまえ)の鶯
あなたの鶯
あなた~!
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
凛!どうかしましたか?
普段の私は凛には敬語は崩しているのだが、今は目の前に人がいる。
だから今は敬語は崩さぬよう、いつも通り凛に振る舞っていた。
(なまえ)の鶯
あなたの鶯
蟲柱様からの伝言よ。
「紗良ちゃんと虎太郎くんの意識が戻りました、お早めに来て下さい」とのこと。

まぁ、今はどうやら稽古の最中みたいだからまた後になるかもね。
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
行きます!
行かなきゃ、2人が悲しみます。
月詠 瑞稀
月詠 瑞稀
そうだよ凛、欒はどうしたよ
(なまえ)の鶯
あなたの鶯
欒は知らないわよ
とりあえずあなたは連れて行くわね。
月詠 (なまえ)
月詠 あなた
兄さん、おむすびを食べ終わったら稽古の続きはしていいですけど、呉々も怪我には気を付けてくださいよ!
月詠 瑞稀
月詠 瑞稀
わぁーってる。
私は凛と共に、屋敷をとび出た。
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