するとさっき顔面を蹴った怪物が私に襲いかかって来た。
動けない…
あぁ、私死ぬんだ…
顧問、一生呪ったる。
覚悟を決めたその時だった。
バシュッ!!
突然やってきた長身長の男性が攻撃を入れると怪物は呆気なく死んだ。
目の前の光景に頭が追いつかず、ぼーっとしていると、足を掴んでいた手が私を地面に引き摺りこみ始めた。
するとその男性は足を掴んでいた腕を切り、バランスを崩した私を支えてくれた。
少し距離を取って、遠くから闘いを見ることにした。
強い。
もう一体の怪物もあっという間に殺られた。
目の前で繰り広げられた戦い方を見て思わずそう呟いてしまった。
暫くすると、男の人が私の所に向かって来た。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。