第42話

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2020/07/12 03:56
視点なし



佐倉「先生の作品を最初に読んだ時は驚きました

新しくもあって、古きよき小説のにおいも持ち合わせているというか

これからを担う作家性を感じたんです」



そこまで話すと、佐倉はまだ雲雀のワイングラスを下げていないことに気がついた



佐倉「あっ、ごめんなさい。グラスそのままでしたね」


グラスを下げようとすると、手が佐倉のグラスに当たり、割れてしまう



佐倉「あっ!すいません。ごめんなさい。うわっ…」



すると、突然雲雀が立ち上がった



雲雀「今日はもう帰ってください」



佐倉「あっ…でも…」



雲雀「帰ってください!」



佐倉にそう言い残し、雲雀は部屋から去っていった

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