一般道を走って、もうすぐ東名高速に乗るというところで
隣から寝息が聞こえてきた
『高速乗ってから寝るって言ったん誰やねん…』
そう呟いて、信号で引っ掛かったタイミングで助手席のシートを倒す
風邪引かれたら困るから後部座席に置いてあるブランケットを取って
一度シートベルトを外して、ブランケットを掛けてから留めなおした
それからひたすら車を走らせる
こんな深夜だからか、走っているのはトラックばかりで乗用車は本当に少ない
そんなことを考えている間も、ずっと隣から聞こえてくる規則正しい寝息
こいつ寝顔もすごい整ってるところとか結構腹立つよな←
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。